2021年8月1日3 分

「殺処分ゼロ」プロジェクト

2019年の秋から、私たち「ペットのおはか」では動物愛護団体を立ち上げました。

野生動物を保護するとか、そういう類の意味合いではありません。

愛護団体を立ち上げた理由は、ペットちゃんの火葬を毎日させていただく中で、沢山の飼主様ともお会いしてきました。

年齢・性別全く関係なく声をあげて最期のお別れをされる飼主様がほとんどでした。

側にいて、こちらも涙を誘われるほどに、いつもペットちゃんへの愛情を感じていました。

以前より動物の殺処分問題が全国的に問題になっています。

猛獣・・・ならともかく、猫や犬が存在するだけで捉えられ強制的に命を奪われる。

飼主さんに愛情いっぱいに育てられた猫と、生まれた時から野良猫と、命としては同じなのではないのか? 天寿を、寿命が尽きる時、あまりにも格差があるのではないか?と思ったことがきっかけです。

だから、少しでも何かできることはないか。

こういう気持ちを持っている方々で協力し合えないか。

と、いう想いで。

新聞に取り上げられたりしたおかげもあり、同じ気持ちを持つボランティアメンバーも10名弱集まりました。長崎の殺処分について調べてみると、全国でもワースト県。

動物管理センターでのお話を伺ったり、他の愛護団体さんや個人で保護活動をされている方々との情報共有だったり、調べれば調べるほど、知れば知るほど、とても根深い問題だと感じました。

動物愛護団体「架け橋」の方に、多い時で月に10件近く「野良猫が家の庭に子猫を産んでいる、どうにかして欲しい」という問い合わせがあります。

最初は、メンバー間で誰か里親になれる人がいないか、各自の周りの方に聞いてもらったり、自分たちで引き受けたりしておりましたが、正直、数が多すぎて、どうにも対応できません。

目指したい理想と厳しい現実の中で、どうすればいいのか今もまだ模索中ではあります。

でもその中で、できることはあります。

それは、保護活動をされている方々を支援していくこと。

当たり前ですが、「架け橋」の活動は無償です。

ボランティアさんも自分のできる範囲で活動してもらっています。

「ペットのおはか」の売上の一部を「架け橋」に寄付している形になっておりますが、愛護活動に対しての収入はありません。

それは、どこの愛護活動をされている方も同じです。

でも、実際に、活動すれば現実的に「費用」がかかります。

保護すれば、その餌代や飼育用品、病院費用など、1匹ならまだしも何十匹ともなるとかなりの金額です。

その負担は、皆さん、自分たちで費用を出し合って活動しているのが現状なのです。

勿論、募金などの寄付や寄贈も募ったりされていることでしょう。

しかし、とてもそれだけでまかなえるとは思えません。

皆さん「自腹」で活動されています。

本当だったら、貯金したり、好きなものやことに遣えるお金を・・・

もしかしたら生活費を切り詰めて活動されているかもしません。

だから、せめて僕らが「今」できること。

僕らだけではできないこと。

この2つを考えて、飼主様から必要なくなったフードなどの物資を、経済的な負担が大きい活動をされている保護活動家さんへお届けしようと思いました。

この活動自体で、殺処分問題の根本的解決には結びつかないとは思います。

でも、何もしないよりもまずは動き始めることが大事だと思っています。

年々殺処分の数は減ってきているそうです。

そう遠くない将来に殺処分問題が根本解決されるように願って、願うだけではなく行動していきたいと思います。

ご寄付、寄贈、ありがとうございます!

写真は、青森にある「青森愛犬美容専門学院」の皆様から頂いた支援物資です。

以前にHPで僕らの活動を知って頂き、2回目のご支援を頂きました。

この他にも、これまでブログにも書かせて頂きましたが、

https://www.ペットのおはか.com/post/皆様の優しいお気持ちを必ず届けます!

多くの飼主様から支援頂きました。

こういう活動をしていて、人の優しさに触れることで、僕たちも支えられているのだなあと日々感じています。

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